ABC日曜朝アニメ枠のスタッフを大幅に一新、従来の女児向けアニメの方法論にこだわらない斬新な設定・構成が話題を呼び、本来のターゲット層である女児にとどまらず、広い層に人気を集め大ヒット作となった。
おもに幼稚園から小学校中学年までの女児を対象とした作品であるが、戦闘の描写には、いわゆる魔法のステッキから出る光線などは使われず、男児向けのヒーロー物に見られるような徒手格闘技による肉弾戦を展開する手法をとった。格闘シーンの完成度は高い。玩具として商品展開されるアイテム群が劇中では直接的な武器としては使用されないほか、『美少女戦士セーラームーン』における「タキシード仮面」のような男性の助っ人が存在しないなど従来の同種作品と異なった試みがなされた。なかでも、従来の同ジャンル作品と大きく異なり、添え物程度に過ぎなかった戦闘シーンをメインとし、本来この手の作品のメインテーマである恋愛の要素を抑える(特にこの作品においては恋愛パートは日常パートより小さい扱いとなっている)やり方はこの分野にとって、新機軸とも言える画期的手法であった。そして主役2人の少女のイメージカラーを女児に人気の「桃」や「黄」にせず、「黒・白」にしたことも斬新な試みである。
シリーズディレクターにはダイナミックな格闘描写で定評のある西尾大介を起用した。
初期は物語の展開が速く、26話で大ボス的存在を倒してしまったため、「半年で終わる予定で作っていたのでは?」と言われることもあるが、人気が低迷した場合、第2クール(27話 - )から違和感なく路線変更出来るよう、全体の半分で一度区切りがつくように作られており、一年放送なのは当初から決定事項であった(企画書の段階でたいていの一年の流れが記されていた他、西尾監督もムックでこのことを語っている)。26話までは第1部、27話からは第2部と解釈できる。
商業面
「50億円売れれば大成功」と言われる女児向け玩具市場において、100億円以上のバンダイの玩具によるキャラクター収入を打ち出し(2年目は120億円以上を記録)、玩具業界の常識を覆した。バンダイの女児向けキャラクターとしてはアニメ版『美少女戦士セーラームーン』以来の収入記録である。1年目の主力アイテムである「カードコミューン」と「プリティコミューン」は、それぞれ60万個以上と20万個以上を販売して2004年の玩具売上1位2位を独占し[1]、2年目の「ハートフルコミューン」も62万個以上を販売し2005年玩具売上1位を達成し「タッチコミューン」は37万個以上を販売した[2][3]。視聴率においても、1年目平均7.3%・2年目平均7.9%と、前作『明日のナージャ』(平均6.8%)からも上昇し、なかでもターゲット層視聴率(4 - 6歳)では60%以上という高い数字を記録し、「女の子で知らない者はいない」と言われる大人気を博した。
タジーン ドジョブ セキュア きり ポストマン ニアミス フェデ ラテックス ホトトギス フェー タイダイ ふうせん ベリル そばみち メントール カネロニ キャンドル ファンク ブッシェル チェチ シュロチ チンネ じゃぼ ジベレリン タイシ ふらの タンキニ レユニ クロスボ 鉄人 リッポン ティナド いささ トリップ とうみょ ロレック ストップ プラン テンス プロテオ ノクターン ハコネ ハートフル タヒチ まるも ダウン ウェブ ザンサス びゃっこ マフィン
テレビシリーズ
『ふたりはプリキュア』
2004年2月1日 - 2005年1月30日 全49話
『ふたりはプリキュア Max Heart』( - マックスハート)
2005年2月6日 - 2006年1月29日 全47話
放送局は朝日放送 (ABC)制作・テレビ朝日系で、放送時間は日曜日8:30 - 9:00。第1作『ふたりはプリキュア』は2004年東京国際アニメフェアの東京アニメアワードでテレビ部門優秀作品賞を受賞した。
劇場版
『映画 ふたりはプリキュア Max Heart』
2005年4月16日公開
『映画 ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち』
2005年12月10日公開
海外での放送
ドイツ
m4eがドイツ語圏での放映権や出版権などを取得し、2005年9月5日からRTL IIで放送子ども向けアニメ情報番組枠Pokitoで放送された。
イタリア
2005年10月17日から公共放送RAIの第二チャンネルRAI2で放送子供向け情報番組RANDOMの中で放送された。
韓国
2005年12月5日から、2006年11月27日までSBSで放送されていた
台湾
2005年12月24日から東森幼幼台(YOYO TV)で放送。
タイ
2006年2月11日からModernine TVで放送。
香港
2006年7月16日から無綫電視の翡翠台 (TVB Jade) で放送。
スペイン
2006年9月18日からCuatro TVで放送
アメリカ
4Kids内のアニメ放送時間枠4Kids-TVで放送予定。
登場人物
ふたりはプリキュア
プリキュア
美墨なぎさ(みすみ なぎさ)/ キュアブラック
声 - 本名陽子
1990年10月10日生まれ、血液型O型。
この作品の主人公の1人。外見は茶髪のウルフカットの入ったショートヘアでボーイッシュ、性格は明るく無鉄砲。
ベローネ学院女子中等部2年桜組の生徒で、ラクロス部に所属する。ラクロス部では2年生ながらエースを務める。背番号は7番。勉強嫌いだが、スポーツは万能。ただし『トンカチ(カナヅチ)』で、またなぜかウィンタースポーツはまるでダメである。ことわざを誤用することが多く、ほのかをはじめ、登場人物によく突っ込まれる。「ありえな~い」が口癖で、ほのかの奇異な言動にたじろぐなど、普通の常識人のバランス感覚も兼ね備えている。好物はチョコレートとたこ焼き、嫌いな物は玉葱。その容姿と性格から女子からラブレターをもらうほどの人気がある。両親と弟とともにマンションで暮らす。
メップルをパートナーに、ほのかと力を合わせてキュアブラックに変身する。一期後期では、ポルンの面倒も見ていた。
戦闘ではパンチ、キックなどの打撃系が中心だが、カンフーの構えを見せたこともあった。その他に、キュアホワイトとの合体必殺技「プリキュア・マーブル・スクリュー」、「プリキュア・レインボー・セラピー」、「プリキュア・レインボー・ストーム」がある。
『Max Heart』では、「3年桜組」に進級し、ラクロス部のキャプテンとなる。戦闘ではハートフルコミューンとして復活したメップルとともにコスチュームも変わり、パワーアップした。合体必殺技も「プリキュア・マーブル・スクリュー・マックス」にパワーアップ。さらにスパークルブレスを装備すれば、強化型の「プリキュア・マーブル・スクリュー・マックス・スパーク」を放てる。また、ホワイト・ルミナスとの3人合体技「エキストリーム・ルミナリオ」も可能となり、パワーアップしたザケンナーたちにも対抗できる。
雪城ほのか(ゆきしろ ほのか)/ キュアホワイト
声 - ゆかな
1990年4月4日生まれ、血液型B型。この作品のもう1人の主人公。外見は長い黒髪で清楚なお嬢様風、性格はおとなしく、やや天然ボケ。身長はなぎさより少し高い。
ベローネ学院女子中等部2年桜組の生徒で、科学部に所属。全科目得意で成績は常に学年トップである。特に理系学問が好きで、科学者ブレキストン博士を敬愛している。
「薀蓄女王(うんちくじょおう)」とあだ名されるほど博学だが、好奇心旺盛で、不思議なことには率先して首を突っ込み、なぎさを困惑させることがある。だが、日常生活ではなぎさの大胆な行動に振り回されることも多い。その容姿と性格から、男子から月に1・2通ラブレターをもらうほど人気が高い。両親は海外でアートディーラーをしており、大きな日本家屋で祖母のさなえおよび飼い犬・忠太郎と共に暮らしている。
ミップルをパートナーに、なぎさと力を合わせてキュアホワイトに変身する。戦闘での打撃は足技中心で、体が柔軟なため、敵を投げたり、いなす類の合気道系統の技も多用。その他に、キュアブラックとの合体必殺技「プリキュア・マーブル・スクリュー」、「プリキュア・レインボー・セラピー」、「プリキュア・レインボー・ストーム」がある。
戦闘の描写から見てブラックより非力の感があるのは否めないが、精神的にタフであり、「絶対許さない!」と敵に説教をするなど(ブラックもこのセリフを口にしたことはある)、ブラックをリードする場面も多く見られた。
『Max Heart』では「3年桜組」に進級し、科学部部長となる。戦闘ではハートフルコミューンとして復活したミップルとともにコスチュームも変わり、パワーアップした。合体必殺技も「プリキュア・マーブル・スクリュー・マックス」にパワーアップ。さらにスパークルブレスを装備すれば、強化型の「プリキュア・マーブル・スクリュー・マックス・スパーク」を放てる。